在宅勤務中の冷房病対策は?

在宅勤務中の冷房病対策は?

在宅勤務中の冷房病対策は、冷房の風を直接受けないこと、体を冷やしすぎないこと、同じ姿勢を続けないことが基本です。冷房病は正式な病名ではなく、冷房による冷えや温度差などで、だるさ、頭痛、肩こり、腹痛、下痢などが起きたときに使われる通称です。

症状が強い場合や長く続く場合は、冷房病だと決めつけず、ほかの病気がないか医療機関に相談してください。

在宅勤務中にできる冷房病対策

冷房の風を体に直接当てない

エアコンの風が首、肩、腰、足に当たり続けると、寒さやこりを感じやすくなります。風向きを天井や壁に向ける、風量を下げる、サーキュレーターで部屋全体に空気を回すなどして、冷気が一か所に集中しないようにしましょう。

冷房の風が当たる場所から机を少し移動するだけでも対策になります。風よけを使う場合は、エアコンの吸気口や吹き出し口をふさがないようにしてください。

寒さを感じない温度に調整する

設定温度の数字だけで判断せず、温度計で室温を確認しながら調整します。冷房を効かせすぎて寒いと感じるなら、設定温度を上げるか風量を下げ、薄手の上着やひざ掛けで体温を調整してください。

ただし、暑さを我慢して冷房を弱めすぎるのも危険です。汗が止まらない、強いのどの渇き、めまい、頭痛、吐き気などがあるときは、冷房病対策よりも熱中症の予防を優先してください。

首・お腹・足元を冷やしすぎない

半袖や短パンで長時間過ごすと、冷房の風や冷えた床の影響を受けやすくなります。薄手の長袖、靴下、ひざ掛けなどを使い、特に首、お腹、腰、足首を冷やしすぎないようにします。

汗で服が湿っている場合は、乾いた服に着替えましょう。濡れた衣類のまま冷房に当たると、体が冷えやすくなります。

1時間に一度は立って体を動かす

在宅勤務では、冷房だけでなく、長時間同じ姿勢でいることも肩こりや腰の重さにつながります。作業の区切りごとに立ち上がり、数分歩く、肩を回す、ふくらはぎを動かすなどの軽い運動を行いましょう。

冷房病対策として特別な運動をする必要はありません。トイレに行く、飲み物を取りに行く、窓際まで歩くといった短い動作でも、同じ姿勢を続けないきっかけになります。

水分を少しずつ取る

冷房中でも体から水分は失われます。のどが渇く前に、常温または飲みやすい温度の水やお茶を少しずつ飲みましょう。

大量に汗をかいた場合は、飲み物だけでなく塩分などの補給が必要になることがあります。一方、糖分やカフェインを多く含む飲料を一度にたくさん飲むのは避け、普段の水分補給には水やお茶を基本にします。

冷房を使いながら仕事をする環境の整え方

冷房病を防ぐには、冷房を止めるよりも、室温のむらと体への直風を減らすことが大切です。次のように整えると、仕事中の冷えを確認しやすくなります。

  • 机をエアコンの吹き出し口の正面から外す
  • 室温計を机の近くに置く
  • 薄手の上着やひざ掛けを手の届く場所に置く
  • 冷気がたまりやすい床に長時間座らない
  • 休憩のたびに、寒さや体のだるさを確認する
  • フィルターを定期的に清掃し、必要以上に強い風量で運転しない

同じ部屋に家族がいる場合は、体感温度が違うことがあります。室温を極端に下げるのではなく、服装や風向きでも調整すると、家族と温度設定が合わない場合にも対応しやすくなります。

冷房病のような症状が出たときの対処

冷えが原因と思われる軽いだるさや手足の冷えであれば、まず冷房の風が当たらない場所へ移動し、乾いた上着を着て体を温めます。水分を取り、仕事をいったん中断して休みましょう。

症状が落ち着いた後も、再び強い冷気に当たると悪化することがあります。冷房の風向き、服装、休憩の取り方を見直し、同じ症状が繰り返さないか確認してください。

冷房病ではなく別の原因も考えたほうがよい症状

次のような場合は、冷房病と自己判断せず、医療機関への相談を検討してください。

  • 症状が数日続く、または何度も繰り返す
  • 強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、意識がぼんやりする
  • 発熱、激しい腹痛、繰り返す下痢や嘔吐がある
  • 手足のしびれや力が入りにくい状態が続く
  • 暑い場所で、めまい、吐き気、強いだるさ、大量の発汗などがある

特に、意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が悪い、呼吸が苦しいといった症状は緊急性があります。冷房病と思って様子を見続けず、周囲の人に助けを求めてください。

在宅勤務の冷房病対策で最初にすること

まず、エアコンの風が自分に直接当たっていないかを確認し、室温計を見ながら寒さを感じない範囲に調整します。そのうえで、薄手の上着やひざ掛けを用意し、作業の区切りごとに立って水分を取る習慣を作りましょう。

「冷房を止める」ことではなく、「直風を避ける・冷やしすぎない・動く・水分を取る」ことが、在宅勤務中の基本的な冷房病対策です。症状が強い、長引く、暑さによる症状がある場合は、冷房病以外の原因も含めて医療機関に相談してください。