冷房病でめまいがあるときは、まず冷房の効いた場所から移動し、転倒しない姿勢で休みます。水分を少しずつ補給し、体を急に温めすぎないようにしてください。
ただし、「冷房病」は正式な病名ではなく、冷房による温度差や冷え、乾燥、脱水などに伴う不調を指すことが多い呼び方です。めまいは別の病気でも起こるため、症状が強い場合や繰り返す場合は、冷房だけが原因だと決めつけないことが大切です。
冷房病でめまいがあるときの対処法
次の順番で対処してください。立っていると転倒するおそれがあるため、最初に安全を確保します。
- 座るか横になり、転倒を防ぐ
目の前が暗くなる、ふらつく、体が回る感じがあるときは、無理に歩かず、椅子や床に座ります。可能なら横になり、衣服やベルトをゆるめてください。 - 冷房の風が直接当たらない、温度差の少ない場所へ移る
屋外へ急に出るのではなく、冷房の弱い部屋や日陰など、体が急に暑くならない場所で休みます。濡れた衣服があれば着替え、体を冷やしすぎないようにします。 - 意識がはっきりしていれば、水分を少しずつ取る
水や白湯などを一度に大量に飲まず、少量ずつ補給します。汗をかいていた場合は、食事や経口補水液などで塩分を補う方法もあります。ただし、持病によって水分や塩分の制限がある人は、主治医の指示を優先してください。 - 症状が落ち着くまで運転や入浴をしない
めまいが残る状態での運転、自転車、高所作業は避けます。熱い風呂やサウナも、血圧の変化でめまいが悪化することがあるため控えてください。 - 改善後もすぐに無理をしない
立ち上がるときは、まず座った姿勢で様子を見てから、ゆっくり立ちます。再びめまいが出たら、もう一度休んでください。
冷房によるめまいを防ぐ方法
冷房の設定温度を一律に決めるより、外気との温度差を小さくし、冷気を直接受けないことが重要です。
- 冷房や扇風機の風を体に直接当て続けない
- 冷房の効いた場所へ入る前に、汗を拭いて衣服を整える
- 薄手の上着やひざ掛けで、首・肩・お腹などを冷やしすぎない
- のどが渇いていなくても、こまめに水分を取る
- 長時間同じ姿勢で過ごさず、無理のない範囲で体を動かす
- 睡眠不足や食事抜きを避ける
冷房の効いた室内でも、乾燥や発汗によって体内の水分が不足することがあります。めまいが起こりやすい人は、症状が出てからではなく、日中から少しずつ水分を取るようにします。
「冷房病」以外の原因を疑うめまいの特徴
めまいには、立ちくらみのようなもの、周囲が回るもの、ふらつきなどがあります。耳の病気、貧血、低血圧、低血糖、脱水、薬の影響などでも起こるため、症状の出方を確認してください。
- 立ち上がったときだけ、目の前が暗くなる
- 周囲や自分が回っているように感じる
- 耳鳴り、耳の詰まり、聞こえにくさを伴う
- 動悸、冷や汗、強いだるさがある
- 食事を抜いた後や、薬を飲んだ後に起こる
- 冷房のない場所でも何度も繰り返す
これらに当てはまる場合、冷房との関係だけでは判断できません。症状が続く、繰り返す、日常生活に支障があるときは、早めに医療機関へ相談してください。
すぐに救急車を呼ぶべき症状
次の症状がある場合は、冷房病と考えて様子を見ず、救急車を呼ぶことを検討してください。
- 意識を失った、呼びかけへの反応が悪い
- 片側の手足や顔に力が入らない、しびれがある
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 突然の激しい頭痛がある
- 胸の痛み、息苦しさ、強い動悸がある
- 何度も吐いて水分が取れない
- まっすぐ歩けないほどの強いふらつきがある
救急車を呼ぶか迷うときは、地域の救急相談窓口を利用できます。電話番号や利用条件は地域によって異なるため、自治体や消防機関の案内を確認してください。
冷房病のめまいで受診する目安
休んで水分を取っても改善しない場合や、何度も起こる場合は、内科などに相談してください。回転するようなめまいに耳鳴りや聞こえにくさが伴う場合は、耳鼻咽喉科が受診先になることもあります。
受診時は、めまいが始まった時刻、症状が続いた時間、冷房や暑さとの関係、吐き気・耳鳴り・頭痛の有無、服用中の薬を伝えると判断材料になります。
まずは安全な姿勢で休み、冷気を避けて少量ずつ水分を取ってください。症状が強い、長引く、繰り返す、神経症状や胸の症状を伴う場合は、冷房病と自己判断せず医療機関へ相談することが大切です。







